目にされた方も多いと思います。4月17日の北國新聞の一面に「芸術効果『見える化』こどもの脳波を解析」という記事が掲載されました。幼児期に美術や音楽などの芸術に触れると、こどもが自信を得たり、不安を抑えたりできる効果がある。そのことを金沢大学で研究するという記事です。大阪大学、東京藝術大学(!)も参加するということですから、なかなか期待大盛りではないでしょうか。
園長は10年ちょっと前まで京都で美術とコンピューターにどっぷり浸かっていましたから、美術がこどもにイイ!となるとうれしくて元気が出ます。もちろん幼稚園での活動の中心は、身体を動かすこと、工作してモノ作りすること、音楽を演奏したり踊ったりすることですから十分に芸術に触れています。けれども今日、幼児期に芸術に触れるということがあまり重要なことだと認識されていない面もあるように思うのです。だって、この頃の幼児教育で話題になるのは、英語とか、数学とか、漢字とか、水泳とか、小学校に行ったらやることばかり、せっかくのお絵描きや演奏が忘れられている。だから、芸術活動がこどもの非認知能力(学力テストなどでは表れない、こどもが生活してゆくちから)に大きく関わることを研究するというニュースに元気がでるわけです。みなさん、こどもを美術館につれてゆくことはありますか?こどものいる場所で音楽をかけたり、演奏を聴きに行ったりしますか?もしもそういうことに関心があったら、ぜひお勧めしたいと思います。大人はこどもむけならこんなものだろうと美術、音楽を用意しますが、こどもの受けとるちからというものはもっと柔軟で、ひろいものです。だから、もちろん刺激の強いものなんかは要注意ですが、なるべくひろくいろんな芸術に触れる機会をつくることがたいせつだと、美術推しの園長は思うわけです。こどもがジャズにハマったって不思議じゃないです。抽象表現主義の絵画なんて、園児たちのこころにピッタリなんじゃないでしょうか。
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