今月のえんちょうのことば

えんちょうが毎月あたまをひねって絞り出したことばです。
お坊さんモードでお話いたします。

失敗がだいじ。

 スペースXという会社をご存知でしょうか。設立から20年足らずで民間初の有人宇宙飛行船の打ち上げと、ISSへのドッキングを成功させた会社です。電気自動車で有名なテスラモータースの創業者イーロン・マスクが代表を務めています。なぜ、いきなりスペースXなのか、それは、アメリカ航空宇宙局(NASA)と比べて異常ともいえる早さで開発をすすめ、成功させたということの原動力が失敗にあるからなのです。その、スペースX社がどれだけ失敗を繰り返したか、それをまとめた動画が、当のスペースX社によってYoutubeにあげられています。
https://youtu.be/bvim4rsNHkQ
 NASAジェット推進研究所のエンジニア、大丸拓郎さんはSNSで、「スターシップの外部評価委員をしている上司曰く『彼らは設計の段階でシミュレーションを最小限にし、単純に作って失敗してを繰り返して物を作っている』と。SpaceXの開発スピードはNASAと比べても異常なほど早く、失敗できる環境があることがいかに大切か実感させられる。」とのように書かれています。
 日本の教育では失敗をあまり前向きにとらえない印象があります。スポーツでは上手なこどもが試合に出ることになっていますが、サッカーの元ドイツ代表で、現在はコーチの役割を務めているシンキビッツ氏は、「一生懸命に練習しているこどもなら試合への出場機会を平等に与えることが重要だ。」とはなされています。その理由は、「こどものとってベストのトレーニングは試合だから。」そして、「たくさんミスを経験させることが育成につながる。」と。
 こういった話にふれてあらためて失敗の大切さを知らされました。みなさん、いかがでしょうか。

園長から おねがい

※ 令和二年度後半は、コロナ感染予防策もあって、各クラスを分けたカタチでの教育と保育を継続しております。そのために、パート勤務の先生につきましては担当クラスを限定せず、弾力的にそれぞれのクラスに入っていただく運用といたしました。保護者のみなさまご理解とご協力をお願いいたします。

えんちょう先生